2023年4月28日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2716では
漫画家・細川貂々の絵本『こころって何だろう』から、次のことばが取り上げられています。
いろいろな人に会うごとに こころが動いて
いろんなきもちがうまれてくる
心は誰かとかかわるときに動く。色々なことを思ううち、「自分にしかわからないヒミツ」が
生まれる、とこの漫画家は言います。
そう、例え沢山本を読んでも、映画やドラマを観ても、自分一人で感じ、考えることは、たかが
知れています。やはり、誰か他の人との関りの中で心は揺り動かされて、想いや気持ちが生まれ
て来るのでしょう。
人との関りは、それだけ大切なのですね。だけど、このコロナ禍では、その関りが失われてし
まった。電話、手紙、SNS、間接的な交流手段はあるけれど、でもそれはお互いが顔を突き合わ
せた交流とは全然違います。例えばリモートでは実際に接していても、何か薄皮越しに接する
ような、歯がゆさが残る、というふうに。
でもようやく、コロナによる制限が緩和されて、私たちが人と接する機会が格段に増えました。
今ほど人と直接に接することの貴重さが、実感を持って感じられる時はないでしょう。
この機会を大切に考えて、人と接する時間を出来るだけ増やすようにしていきたいと思います。
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