2023年3月25日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2683では
米国の言語学者・批評家、ノーム・チョムスキーの『壊れゆく世界の標』から、次のことばが取り
上げられています。
選択の余地はない。……希望を持つしかない
のだよ。
これに付け加えて、チョムスキーは、希望を手放すのは「最悪の事態が起こるのに協力しよう」と
言うに等しい、と続けます。
そう、諦めたら全てが崩れ去るかもしれない。いかなる瀬戸際においても、私たちが取るべき、
いや取らざるを得ない、心構えでしょう。ウクライナの人々が、自らの領土を奪還することを、心
の支えにしているように。
私たちは困難に直面した時、前を向かざるを得ない。人間は弱い生き物だから、悲観的になったり、
消極的になった時には、直ぐに心の隙間に疑念や不安が入り込み、それがどんどん膨らんで、取り
返しのつかないことになってしまう。
それを阻止するためにも前を見据える。現実には先行きへの不安や、現状への納得のいかなさが
充満する世の中だけど、それを振り切り前を向く。そう志し、そうありたいと、常に思っています。
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