2023年3月11日付け朝日新聞朝刊、「鷲田清一折々のことば」2670では
写真家・齋藤陽道の子育て日記『せかいはことば』から、次のことばが取り上げられています。
「なんにもない日、おめでとう!」
この写真家は、東日本大震災以降、今日「おはよう」と言えるのも、見えない誰かに支えられ
てのこと、ちっとも「あたりまえ」でないと、考えるようになったそうです。
そうですね。東日本大震災では幸いにも被災しなかった、私たちにとっても、コロナ禍以降、
当たり前な日常が大変貴重なものと、思えるようになりました。
このようなパンデミックの渦中で、自分自身が、家族が、関係のある人々が、息災に過ごせて
いるということ。或いは、他の自然災害にも見舞われずに無事、日常を送れていることは、本当
に有難いことです。
ただ、自分の行っている経済活動に関しては、まだ残念ながら普通の日常が戻って来ていない
と言えます。これはそれぞれの業種によってばらつきがあり、私たちの携わる和装業界は、最早
日常品を取り扱うのではなく、限られた趣味の品を取り扱う立場になっているので、立ち直り
が遅れているとは十分に想像がつきます。
でもあるいは、パンデミック以降生活スタイルが変わって、私たちが提供する商品は、これから
は今までのように必要とされないかもしれません。でも呉服という伝統文化が、全ての人々から
全く見放されることはないと信じて、日々精進していきたいと考えています。
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