朝庭に下りると、白い椿の花が一輪咲いていました。
この秋は寒暖の差が激しく、通りの街路樹などを眺めていても
着実に葉が色づき始め、季節の移り行きが早いように感じます。
そのためでしょう。我が家の椿も例年より一足早く、花を咲かせて
くれました。
亡くなった父が椿が好きだったので、またこの花樹は町中の手狭な
坪庭の日当たりの悪い場所でもよく花を付けるので、我が家の
庭には椿が多く植えてあります。それ故、全般的に花の乏しくなる
冬に向かうこの季節、殺風景になりがちな庭に華やぎを添えて
くれます。
椿の木は花の色もはっきりとして、葉が常緑で肉厚なので力強い
印象があります。一枝だけ花瓶に活けても様になり、手軽に床に
飾って楽しむことができます。
また庭に咲くこの花には、町中といってもメジロなどの野鳥が訪れ、
愛くるしい姿とさえずりで、私たちの心を和ませてくれます。
あるいは、椿の花が花の形のままに落ち敷くのも、何とも言いようの
ない風情があります。
季節は移り、また椿が私を楽しませてくれる時候となって来ました。
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